35年以上前、オリンピック山脈の影にある小さな島でその全ては始まりました。
1980年、伝説のロッドデザイナーと呼ばれたドン・グリーンが世界最高の性能のフライフィッシングギアを目指し設立。
すぐにアメリカのスキー＆スノーボードブランドK2スキーのブルース・カーシュナーが加わり歩みを始めたブランド、それがSAGEです。
SAGEがワシントン州ベイブリッジ島でビジネスを始めた当初は、ベイブリッジ島の小さな町にちなんでWinslow Rod Companyと名付けられました。
その後すぐに社名をSAGEに変更しましたが、今も変わらず彼らはベイブリッジ島にいます。
わずか６人と約130坪の小さな製造スペースからスタートしたSAGEでしたが、今では約2700坪で働く175人の従業員を抱えるまでに成長しました。
「デザインと機能美を重視した完全無欠のパフォーマンス」を追い求めるSAGEが創業当初から一貫して掲げている理念は、
「Specialty Product for Specialty Anglers」
ーその道を極めし専門アングラーへ贈る、専門のギア ー
長年のフライフィッシング経験はSAGE創設者ドンに、フライロッドは決して”パワー”を使い切ってはいけない、
そう教えました。そこでドンは思います「なるほど、最高のロッドとは常にパワーを蓄えているものだ。」
そして開発されたのが1983年に発売された「RP（リザーブパワー）」。
ロングキャストや風の強いコンディションでも高いラインスピードを出すSAGEのグラファイト�競謄�ノロジーを使用した
この新しいスタイルのフライロッドは、瞬く間に世界で最も話題のフライロッドとなりました。
高性能なフライロッドを求める世界中のアングラーのあらゆるニーズに応えるべく、SAGEは進みます。
1983年にRP（リザーブパワー）を開発し、一気に世界にその名を知らしめたSAGE。
次に目を向けたのがフライロッドのアクションでした。
釣りのシーンに合わせた異なるアクションの必要性を認識したドン・グリーンが1987年に設計したのが、
ライトラインアングラー向けの2〜5wtのロッド、そう今では伝説となったLLシリーズです。
SAGEの挑戦は続き、1989年に発表した改良版のグラファイト�轡謄�ノロジーとRPLシリーズは遂に世界中で高性能の代名詞に。
また同年、ソルトアングラー特有の課題に取り組み作られた初のフライロッドシリーズ、RPLXを市場に送り出すと、
瞬く間に現代のソルトウォーターアングラーのスタンダードへ上り詰めます。
最後に世界有数のツーハンドフライキャスターたちと挑んだのは、スペイ、ヨーロピアンスタイル。
研究の末にダブルハンドロッドを発表しSAGEのフライロッドシリーズを完成させました。
ロッドの革新性と専門性の陰で、SAGEはリールの設計と製造も行ってきました。
ロッドの開発から受け継いだ細部へのこだわり、「形は機能に従う」という教えはもちろんSAGEのリール革新にも生かされています。
30年以上にわたり、リールデザインの業界リーダーであり続け、
耐久性、安定性、軽量性、信頼性に優れたカーボンをドラグシステムに採用したパイオニア、それがSAGEなのです。
1980年に最初のロッドを手作りして以来、Perfecting Performanceはその精神として受け継がれてきました。
この理念は新しい素材技術の追求、ロッドアクションの革新、リール設計のエンジニアリングなど、SAGEのあくなき探求の指針となっています。
そしてそれこそが、クラフトマンシップへのこだわりと、フライフィッシングという芸術への情熱を支えているのです。
